2012.05.02 Wednesday

言葉の力

4月の終わりに大阪市の国立国際美術館「草間弥生 永遠の永遠の永遠」をみに行きました。

今回は水玉の作品だけでなく、2004年から3年で制作されたモノクロの新作『愛はとこしえ』の連作(50点)の展示があり、それは信じられないほどの密度の濃い線画の作品群でした。

山ほどの大作と見上げる程のオブジェを一巡して、入口近くに戻って改めて見るパネルが作家本人の少女時代のポートレートです。顔ほどもある大きなダリヤを何本も抱え、レンズのずっと先の方を凝視している写真。一体誰が撮影したのか。少女時代ではありますが、これこそ作家本人を正しく捉えた撮り方だと、見る度に思います。

草間弥生/1929年生まれ。83歳。精神病院の中に住まいとアトリエを持っている作家の文章の中に真の知性を見つけ、芸術に人生を再生されるという言葉に励まされるような思いでした。画像は写真撮影が許されたスペースに展示されていたメッセージ。詩を詠むように光る言葉が綴られています。

  

この展覧会は大阪の後、埼玉県立近代美術館 で開催され、作家本人の出身地である長野県松本市の松本市美術館[2012年7月14日(土)〜11月4日(日)]に巡回します。

草間弥生公式ホームページ バイオグラフィーの中で、ダリアの写真が見られます。