2012.12.16 Sunday

松谷友美写真展「かのこ」〜12/26

PHOTOの頁で紹介している松谷友美さんの写真展が、新宿御苑の近く、ギャラリー 蒼穹舎で開かれています。
昨年結婚された松谷さんが、27年間住んだ東京のベッドタウンを四季を通して写した作品です。毎日の通勤途中で撮影した何気ない風景と人、静かな作品が並んでいます。

ピーカンの青空は強すぎて苦手なんです、と松谷さんが話してくれました。今まで作品を見て来て、間違いなく雪や雨が好きなんだろうと思っていたけれど、この展示の中にも何点か雪景色が見つかり、そしてぼんやりとうっすらと霞んだ景色が数多く並んでいて、その雪や雨が降り出しそうな雰囲気が、展示すべてに流れている。
それは、威勢良くおしゃべりするのではなく、丁寧に言葉を選んで話す彼女の落ち着いた気持ちの表れであるように思います。

写真に関わる人が写真展を開く意味はなんだろう、と考えます。
松谷さんの場合は、自分の日常を多くの人に知ってもらうためでもなく、何か強い自己主張でもない。かすかな小さな事の積み重ねこそが日常である事、あまり変化が無い長い時間の中でも、時には真っ白な風景も空が青い明るい日もある。控えめな晴れ間が数点挟まれた展示を見て、そんな事を思いました。

*私家版 小冊子「かのこ」共著 白岩賢太郎「恋するsnow white」(短編小説)収録 / ¥1,200も発売中

松谷友美写真展「かのこ」

2012.12/10 - 2012.12/26
ギャラリー 蒼穹舎(ソウキュウシャ)
東京都 新宿区 新宿1-3-5 新進ビル3F
03-3358-3974
http://www.sokyusha.com/gallery/20121210_matsutani.html

2012.12.05 Wednesday

山崎塾第三期写真展  11×14Fine Prints Session 〜12/23

またまた三回目の山崎塾(ギャラリーpippo主催の写真ワークショップ)に参加しました。あきずに三回も参加するのはどうやら私だけでしたが、その理由を言うと宿題があるからこそ、えいっと時間を作ってがんばれるから。それから、自分の撮っている写真が客観的にどう見られるのかを知る面白さです。

講師の山崎信さんは、写真ギャラリーの老舗、P.G.Iで長くディレクターをされていた方で、ワークショップでは貴重なヴィンテージプリントや写真集を惜しげも無く見せて下さいます。

本当にいい本物のプリントを見る事が、写真を見極める眼を作ると繰り返しお話しされていました。山崎さんの参加者全員の写真を展示する作品まで持って行く指導は、自由自在、柔軟性を持ったアドバイスに乗せられて、私たちはプリントを、あるいは再度撮影を繰り返しました。とても興味深いのは、その写真の活かされる道を探しながらアドバイスをして下さっていると感じた事です。
私は今回、初のカラープリントに挑戦しました。モノクロプリントの暗室と決定的に違うと思ったのは、フィルターの数字の設定がすべてを決めると言う事。 その調整は色が再現される成り立ち方、減色法を理解すればいいとはいえ、写真の色を決めるフィルターの数字の組み合わせは果てしなく、変化する絵の具を混ぜているようです。日常的な印刷に関わる仕事では加色法を使っているので、そのことにもかなり足を引っ張られました。フィルターの数字の「読み」が本当に難しい。でも、自分の手に負えない事に向き合うのもたまにはいいことです。露光をした後は、モノクロプリントの作業と違って、一体型の現像機がプリントを仕上げてくれます。

今回の参加者は最多の9名で、毎回静岡から通っていた方もいました。本当に写真好き、フィルムとカメラ好きな方達の集まりでした。浅草散歩も楽しめる写真展に、是非おいで下さい。

PIPPOワークショップ 山崎塾第三期写真展
11×14Fine Prints Session
2012年12月8日(土)~12月23日(日)
木曜定休
11:00~20:00
http://pippocamera.com