2013.03.20 Wednesday

小林紀晴写真展_遠くから来た舟 林忠彦賞 受賞

林忠彦賞の第22回受賞作に、小林紀晴写真展(2012年9/28~11/6キャノンギャラリーS)「遠くから来た舟」が選ばれました。

おめでとうございます!

4/19(金)~4/25(木)まで、受賞記念写真展が東京ミッドタウンの富士フォトサロンで開かれています。
その後、5/17(金)~5/26(日)に周南市美術博物館、11/27(水)~12/12(木)に北海道東川町文化ギャラリーへ巡回します。

2013.03.15 Friday

3月11日に考えた事_あの日からのマンガ

壊れた原発が、ひびわれた四角い箱に手足がついた女の子に擬人化され、川に足を浸しながら「どうせわたしは嫌われ者のおんな」とつぶやく。別のページでは、たくさんの原発女子が、きゃっきゃとたのしそうに川で遊んでいる。このリアルな臨場感にドキッとする。原発さえもキャラクター化できるマンガの怖いところだと思います。

しりあがり寿著「あの日からのマンガ」は、震災直後から描かれた作品の日付順で編集され、漫画家が何を考えて過ごしていたかが分かる記録にもなっている作品(第15回2011年文化庁メディア芸術祭 マンガ部門優秀賞を受賞)。作者は『たとえ間違えているとしても、今、描こう』と思いました」と語っている。迷いながらも模索し続け、自分だけの感性とやり方で震災を描いたこの漫画家の精神は、健全でたくましいものだと思います。

素晴らしいのは、この本の最後の一編「そらとみず」(2011.07.12)という作品です。

がれきの浮いた海面から無数の蓮の葉がのびて、大勢の大人と子どもたちが出会い、天上に昇って行くシーンで終わるこの作品は、震災の脅威が悲しみに、そして鎮魂に変わって行く。私たちのほとんどがあの頃感じ、願ったことを代弁してくれていて、強い共感を覚えました。文章、写真、映像にはない表現を、マンガは可能にするものだと知った作品です。

大震災の3日後から再開された、著者が朝日新聞の夕刊に連載された4コマ漫画『地球防衛軍のヒトビト』が表紙になっています。

あの日からのマンガ (ビームコミックス)
作者: しりあがり寿
出版社/メーカー: エンターブレイン
発売日: 2011/07/25