2016.12.25 Sunday

cover更新しました

cover 07 関谷のびこさんの写真

カメラを通して見えた世界がファンタジーになればいい。そう思ってシャッターをきる。と写真に対する思いを語る関谷のびこさんは、デビューしたばかりの期待の新人写真家。映画や絵画の世界に入ってしまったのではないかと思うような光景を、独特の色彩感覚で写真にしています。ごく普通の風景の中に偶然に、または必然に光る何かが現れて写真に定着されている。それは彼女だからこそ発見できる瞬間なのかもしれません。

正直に言うと、初めて作品を見た時、あまりに明るくふわふわと幸せ感にあふれる彼女の写真の世界観を、素直に受け入れて良い物かどうか迷いました。しばらくして、この夢みたいな世界は、深刻な出来事が少なくは無い、視線の先に不安感が見え隠れする時代だからこそ、不足している大切なイメージのように思えてきました。人を幸せにできる写真があるとしたら、間違いなく関谷さんの写真がそのひとつであり、作家本人が誰かを幸せにしたいと思いながら撮っている贈り物のような写真なのだと思います。