「本と写真」管理人の長尾敦子です。
本と写真という好きなものを並べた名前をつけて、気楽にサイトを作ったのは2008年の8月でした。
その頃に比べて、今はずいぶん雰囲気の違う時代になったと思います。2011年に東日本大震災がおきてから、それまでゆらゆらとしていた考え方の天秤が片側に固定されて、大切にすべき物がくっきり見えてきました。
いままで長い間、写真は日常的に自分のそばにありましたが、より一層強く惹かれるようになりました。
それはなぜかと考えてみると、撮影者の視点がそのまま表される写真というものが、いつの間にか自分の価値観を確認するひとつの基準になっていたからだと思います。

このサイトは、本と写真、広い意味でのアートに関わる事を昆虫採集の様に集めて、
それらが本来持っている面白さや美しさや、味わいが伝わる標本箱にしたいと思っています。
本も写真も液晶画面で見る物になりつつありますが、それだけではつまらないと思います。
デジタルの新しい技術を楽しむ一方で、触れればその温度や質感が伝わる物の良さを、今、改めて実感したいと思います。
本と写真、そしてアートに関わる方達と、ゆっくり内容を充実させていきますので、
標本箱を時々のぞいて、採集の成果を一緒に楽しんでいただければと思います。

2014年の12月初め、「Book Photo PRESS」というアーティストブックを作るレーベルを作りました。作品の質感を楽しめる本を作っていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

長尾敦子(アートディレクター/グラフィックデザイナー)