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11 赤と黒の本
その3  動物の名前を覚えよう

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この本のタイトルは読み書き、アルファベット、動物の意味が合わさった造語。内容は、動物の写真がアルファベット順に並べられている、とても単純な構成ですが、なぜか赤と黒2色の印刷です。しかも写真はいわゆる分かりやすい動物写真ではなく、おかしな顔だったり、顔が見えなかったり、大胆にトリミングしてあったり。子ども向けだから、こうでしょう、という視点では作られていません。

インターネット上の書評には、「子供が動物を通してアルファベットを学ぶことができる本。ただ、写真は白黒で、写真の撮り方から何の動物か判断するのが難しいものもあり、子供向けというよりも大人が写真を楽しめる本」とありました。
確かに子どもが見て、素直にかわいいとは思わないかもしれませんが、いつも決まって分かりやすい物だけを見せるより、これ、なんだろう?と思わせるような、幅の広い表現が混ざっていても良い気がします。もうひとつ、もし写真がフルカラーだったら、そちらにばかり目がいきますが、この本のような色合いだと、文字も写真と同等に存在感が出ているので、そこも狙いの一つなのかもしれません。色数をしぼった、デザインのうまさに感心します。
この本を見つけた、博物館をご紹介します。
パリ・国立自然史博物館はパリ市で唯一の植物公園内にあります。1635年、ルイ 13世の時代に作られた王室薬用植物園が基になる施設で、アメリカの国立自然史博物館とイギリスのロンドン自然史博物館につぐ、世界有数の自然史系博物館です。
現在は「進化大陳列館」、「比較解剖学と古生物学陳列館」、「鉱物学陳列館」の3つの展示館がありますが、その中でも「進化大陳列館」は、はく製というリアルで展示の難しいものを、生態系別のアイデアに富んだ素晴らしい展示で見せています。雰囲気と迫力のあるライティングのセンスには脱帽です。地下のギャラリーで期間限定で開かれる展覧会も充実した、いろいろな意味で、隅々まで行き届いた素晴らしい博物館です。


国立自然史博物館 (Museum National d'Histoire Naturelle)
36 Rue Geoffroy Saint-Hilaire 75005 Paris, France
題 名 Analphabète
著 者 JEAN-MARC FIESS (Photographies)
出版社 (c)EDITIONS THIERRY MAGNIER
初 版 2002年9月
サイズ 175×175
購入場所 2007年10月 パリ/国立自然史博物館(Museum National d'Histoire Naturelle )