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14 海藻の本…07の続き

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07で紹介した本のシリーズには、常緑種、毒性の植物、湿原の植物、ロンゲイルー湿原の植物、ドクターガシェの庭、というようなタイトルの本があります。カバーのデザインはどれも同じですが、中を開くとそれぞれの植物の特徴と執念とも言えるような採集の成果で構成されています。

その中でも海藻が押し花のようになっている異色の一冊。
sea vegetableとも呼ばれる海藻は、植物の仲間と判断されたようです。標本のような本を作るという本来の目的を飛び越えて、著者である美術学校教師は制作にのめり込んだのでしょう。フランス語を訳してくれた友人もうまく訳せな いと言っていた、やや哲学的匂いのする書名やタイトルと相まって、磯のわかめの集合は、だんだん抽象絵画に見えてきました。これも特別な美意識を持つフランスマジックでしょうか。
あきれるほどの海藻、海藻、海藻。カバーの裏側を開くと、磯の香りを嗅いだような気になりました。

この本から見える物は自然の生んだものの形の多様さと不思議な美しさです。ある意味オタク的なこだわりは、私たちが普段何気なく見ている物を芸術的なところまで引っ張って行く力があるのだと思いました。
今後もシリーズの中の何冊かを紹介したいと思います。
題 名 Herbailles, petits herbiers de circonstance :GWEMON,WAREC,ALGA par Marinette Cueco
(c)Editions du Panama
著 者 Mrinette Cueco
写真 David Cueco
サイズ 226×230
購入した時期 2007年10月
購入した場所
パリ チュイルリー公園内 植物専門書店